月別: 2013年4月

赤猫異聞 井塚章文の本棚

赤猫異聞

1年半ぶりの浅田次郎作品。とんでもなストーリーはあいかわらず。舞台は明治元年。小伝馬町牢屋敷は火事があると囚人を解き放つ習慣があった。鎮火後に戻れば減刑。しかし、いわく付きの三人は全員戻ったら無罪だが一人でも戻らなかったら戻った者も死罪という妙な取り決めがなされた。三人にはそれぞれ殺したい相手がいる…
東京散歩 井塚章文の本棚

東京散歩

ひとことで言えば東京を描いたイラスト集。ただ作者はフランス人でたまたま6ヶ月間東京で暮らすことになり、しかし時間はたっぷりあるので東京を自転車で巡り町、家、人々を色鉛筆でスケッチした記録というユニークなものである。また作者はプロ?のイラストレイターなのだが画風はマンガぽい。マンガといっても日本のそれ…
「今週の電書」(2013/04/26) 電子書籍

「今週の電書」(2013/04/26)

  ちょっと遅くなってしまいましたが、今週の注目電子書籍です。GWとあって各ストアとも力が入ってますね。   まずは主要ストアの主だったキャンペーンのご紹介から。   ■アマゾン 「コミック 第1巻 99円 または 50%ポイント還元」セール   ■SONY …
キンドルストアでお買い得なコミックを探すには? 電子書籍

キンドルストアでお買い得なコミックを探すには?

    キンドルストアにて「コミック 第1巻 99円 または 50%ポイント還元」キャンペーンがスタートしています。 第1巻を99円で提供しているタイトルと、販売価格の50%のポイントを付与してくれるタイトルが一覧表示されていて、どれもお買得に見えてきますね。 でもここで焦っては…
都市と都市 未分類

都市と都市

刑事物のミステリーをこれで3冊続けて読んだことになる。それぞれ全く異なる舞台だ。なにしろアイスランドと日本橋と、今回のは架空の世界である。SFだから当然なのだがなんだか似ている。要するに刑事物というのは誰が書いても足で犯人を追う話になってしまうのかもしれない。 ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞、ローカ…
麒麟の翼 未分類

麒麟の翼

東野圭吾作家生年活25周年特別刊行だそうだ。先日は芥川賞の話をしたが乱歩賞もあのころはよく読んでいたなあと思いだす。というか東野が受賞した85年辺り以降読まなくなってしまった。おそらく私が結婚してそろそろ読書にお金も暇もなくなってきたことが原因だろう。そんなことはどうでもいいことで「新参者」の続編で…
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 中島駆の本棚

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

新作が出るという第一報に接したとき、僕は漠然と次作の主人公は「蜂蜜パイ」「日々移動する腎臓のかたちをした石」の淳平ではないかと考えました。 なぜ淳平が主人公だと考えたかということを話すと長くなるのではしょりますが、少なくとも同じキャラを二回登場させてきたことには何らかの意味があると思います。また、短…
アニメとプロパガンダ 井塚章文の本棚

アニメとプロパガンダ

タイトルから想像するほど面白い内容ではない。大学出版局から刊行された本なのだ。著者はフランスの中学教師、とはいえ完全な学術書である。内容は第二次大戦中の参戦国におけるアニメ事情。日本につてはたいした内容ではないのは調査不足なのか、実際そんなものだったのか。著者がフランス人だからかフランスがヨーロッパ…
湿地 井塚章文の本棚

湿地

サスペンスとしてのレベルは普通だと思う。内容は異なるが朝の連続ドラマのような45章のそれぞれの過不足ない長さはここちよい。あまりここちよい内容ではないのだが。刑事物である。そしてなによりの特徴は舞台がアイスランドであることだ。作者がアイスランドの作家なのだから当然なのだが。狭く寒く湿っている。タイト…
冥土めぐり 井塚章文の本棚

冥土めぐり

前回の芥川賞受賞作品。それにしても芥川賞受賞作を読むのはひさしぶりだ。60年代、70年代はそれでも関心があった。村上龍の「限りなく透明に近いブルー」は色々な意味で記憶にあるのだがもはや古典だろう。「太陽の季節」「されどわれらが日々──」とほぼ10年毎の話題作を並べるとさながら戦後史のようだ。しかし今…
裁かれた命 井塚章文の本棚

裁かれた命

古い事件の話である。死刑囚が主人公なのだが事件そのものはいわゆる冤罪ではない。22歳の犯人・長谷川武は、裁判でさしたる弁明もせず、半年後に死刑判決をうけ、5年後には刑が執行された。しかし死刑を求刑した元検事は後悔している。なぜなら武は人生をやり直すことが出来たと思えるからだ。武から検事に手紙が届く。…