井塚章文の本棚 23 3月 2014 戯作・誕生殺人事件 いい意味でも悪い意味でも超ベテランにしか書けない作品。とは言え文章だけ見れば一見若い。勿論、この文章を老練なそれと表現することも可能。矛盾だらけの作品と合っている。ここでも前言を補足すると別に推理小説として矛盾があってダメな作品という意味ではない。そうではなくお約束的な部分とそうきたかという挑戦的な… 続きを読む
井塚章文の本棚 16 3月 2014 消滅した国々 驚くべき本である。711pというぶ厚い本に紹介されているのは183ヵ国、戦後という限定でこれだけの国?が誕生し消滅したという。勿論、中には国というにはあまりにお粗末な国も多い。しかし国際政治のいい加減さに比較したら皆、それなりに理由があっての建国といっていい。なぜアフリカの混迷が続いているのか。カリ… 続きを読む
井塚章文の本棚 16 3月 2014 もうひとつの街 まるで宮﨑駿作品のような小説。街の中に別の世界が同時にあり行き来できる。同じような設定でも「都市と都市」はどちらもリアルな存在で住民は互いの存在を無視しながら生活しているという東と西のベルリンが市松模様のようになっている都市の話だったがプラハが舞台のこちらは次元が違うというか「もうひとつ」の世界は最… 続きを読む