月別: 2014年8月

小さな異邦人 井塚章文の本棚

小さな異邦人

連城三紀彦の遺作集ということになるのだろうか。それにしてもなぜ今まで刊行されなかったのだろう。決して質が悪いわけではない。むしろ一級品といっていい短篇集である。収録作品は『オール讀物』に2000~2009年に掲載された7篇。甲乙つけがたい作品ばかりだ。確かに他の作家とは違った雰囲気があるので支持を受…
日本を再発明する 井塚章文の本棚

日本を再発明する

優れた本だ。こういう本がよく読まれているというのは日本の読書人のレベルの高さである。もっとも日本論は皆、よく売れるのかもしれない。実は褒めたのは日本論というより国家論民族論というより高次の内容だと思ったからなのだが。そういう意味でタイトルは正しい。よくある再発見ではなく再発明で正しいのだ。しかしわか…
日本人に「宗教」は要らない 井塚章文の本棚

日本人に「宗教」は要らない

タイトルの意味は一神教から見れば日本人に欠けているのは宗教だが多神教徒である日本人には一神教は不要ということであろう。日本人はちゃんと生活や考え方が宗教的だというのだ。おそらく著者の本は「迷える者の禅修行」以来だと思う。前回は新潮選書でデビュー作だったのではないか。それに比べ今回のベスト新書は本とし…