すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

日本語は亡びない (ちくま新書)

「主語を抹殺した男」に続いて金谷武洋。と思ったら3年経っていた。今回のテーマはずばり日本語は亡びないから安心せよということ。誰に言っているのかと思ったら水村美苗宛だった。さて著者の主張は二つある。まず日本語は強靭な言語であり英語がいわば修正しきった硬直した言語であるのに対し五重塔のように長持ちしているらしい。そして日本語は地上からの視線、対話向けの平和主義の言語であるのに対し英語は上から目線の言語だから戦闘的でありこれからは日本語が世界に広まるべきだという。
わずか2時間で読める本だが内容は豊かだ。宮部みゆきの小説、中島みゆきの歌詞を取り上げ彼女らがいかにすばらしい日本語の使い手か検証したりさえしている。