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坂本龍馬と謎の北極星信仰

面白かった。北極星信仰は通常北辰信仰というと理解しているが、かねがね興味があった。また千葉県に勢力のあった千葉氏が信仰していたことも興味を持っていた。ところが今回の本は坂本龍馬が信仰していたという話なのだ。両者を結んだの北辰一刀流千葉道場である。龍馬が道場の娘佐那と婚約したという話は有名である。それでは北辰信仰とはなにか。星の信仰というとあまりポピュラーではないが太陽信仰と同じく不動の道しるべである北極星を信仰の対象にするのは理にかなっており太古より世界中にあったと思われる。とはいえ日本には秦氏あたりが持ち込んだのではないかと著者はいう。その際、進んだ思想や技術、学問も一緒に伝わったと思われ聖徳太子の思想に影響を与えたと著者は主張する。やがて歴史の表舞台から消えたのだが復活したのが平将門によってだという。千葉氏は将門との関係で北辰信仰を伝えたという。それが再び脚光を浴びたのが幕末期で北辰信仰は革命思想であり平等思想なので竜馬暗殺に繋がり明治政府の採用するところとはならなかったというのが結論だった。決して証拠立てて書かれてはいないがさりとてとんでも本のたぐいではない(若干いえそうではあるが)。なにしろ著者は元国会議員(小沢派だったのか)と千葉氏の末裔で整体の指導者なのだ。