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なぜ経済予測は間違えるのか?—科学で問い直す経済学

新古典派経済学はいかに非科学的かという内容。数学・物理学・生物学との対比で説明している。まあ訳者あとがきにあるように「常識的/良識的」な内容である。ただそれはいい意味である。津波の予想にしても原発の安全性にしても科学を利用しながらこちらは悪い意味で適当なところで安全と宣言してしまい自然にしっぺ返しをくらった。安全のため(リスクヘッジ)だった先物投資やサブプライムローンの証券化が世界恐慌を引き起こした。結果、莫大な報酬を得ていた金融業者たちは残り世界中が被害を受けた。危機に瀕した銀行は税金で救済されるがわずかな資産を失った人も多かったろう。東電はいまのところ生き残れそうだが放射能(不正確だが慣用している)による自殺者も含め人的被害や経済的被害は甚大だ。どちらも直接的な加害者とみなされる企業だけが悪者ではない。経済政策や原子力政策をになった政府や学者の責任は重い。だが彼らから責任をとるという声は聞こえてこない。