すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

日本語教室 (新潮新書)

劇作家だった井上ひさしは言葉を大事にした。これまでもタイトルに日本語や国語を含む著作が幾つもある。この本は上智大学でおこなわれた講演を元にしている。勿論、国語学者ではないわけだから専門家の評価は不明だ。基本的にはエッセイと考えたほうがいい。楽しい本なのだ。そして日本語とはどいう言語なのか考えさせられる。例えば外来語というのがある。この文章でいえばタイトルがそうだ。しかし天ぷらを外来語とは普通思わない。ポルトガル語由来だったかだから昔は立派な外来語だったのだろう。タイトルは日本語では題名とか書名とかだろう。でもこれって漢語だろう。まあ中国ではなんというか知らないが少なくとも漢字の文字と音を使っている。つまり立派な外来語だろう。そうやって考えると日本語は外来語だらけになってしまう。井上ひさしは台詞は「やまとことば」でないとだめだと書いている。漢語は客が台詞を理解するのが一瞬おくれるという。