すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

知はいかにして「再発明」されたか―アレクサンドリア図書館からインターネットまで

ロングセラーになりそうな本だ。「銃・病原菌・鉄」がそうだったように壮大な内容を洗練された文章で表現している。要は学問のシステムの歴史である。
第1章 図書館 ――紀元前3世紀~西暦5世紀
第2章 修道院 ――100年~1100年
第3章 大学 ――1100年~1500年
第4章 文字の共和国 ――1500年~1800年
第5章 専門分野 ――1700年~1900年
第6章 実験室 ――1770年~1970年
結論 ――そしてインターネットへ
第4章以降は説明が必要だろう。「文字の共和国」とは書簡による学者のネットワークのことであり書簡は公開され印刷されることにより私的な営為ではなくなった。インターネットの元祖のような役割を郵便が担っていたわけである。第5章は学者の専門化ということで現代の大学におけるゼミを考えてもらえばいい。第6章は基礎研究を想像するがむしろ印象は応用科学の発展いわゆる産学協同に近く感じた。考えてみれば実験室というのは大学と企業どちらにも存在する。