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地図から消えた島々

30代の研究者による本なので硬いがテーマは面白い。明治期の離島開発を目指した人々の物語である。別の言い方では山師という。例えばあほうどり捕獲、例えば燐鉱石採掘を目論んだのだが対象となる島が実は存在しなかったところが山師の所以である。政府もおおらかで島を見たと報告があれば海難防止のため海図に記入し貸借を申し出られれば許可していた。そもそも領海に対する意識が弱かった。経済水域や海底資源なぞ考えてもいなかった。だから現在の竹島、尖閣諸島問題はなんとでも言えたのだ。