すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

湿地

サスペンスとしてのレベルは普通だと思う。内容は異なるが朝の連続ドラマのような45章のそれぞれの過不足ない長さはここちよい。あまりここちよい内容ではないのだが。刑事物である。そしてなによりの特徴は舞台がアイスランドであることだ。作者がアイスランドの作家なのだから当然なのだが。狭く寒く湿っている。タイトルが象徴的である。ふと「砂の器」を思い出した。本作も悲しい物語なのである。「砂の器」裏日本がテーマといってもいいか。なにやらタイトルまで似て思えてきてしまった。