すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

東京散歩

ひとことで言えば東京を描いたイラスト集。ただ作者はフランス人でたまたま6ヶ月間東京で暮らすことになり、しかし時間はたっぷりあるので東京を自転車で巡り町、家、人々を色鉛筆でスケッチした記録というユニークなものである。また作者はプロ?のイラストレイターなのだが画風はマンガぽい。マンガといっても日本のそれとは違うのだが。そうかと思うと町家を描くときは細密でご存知のかたはご存知だろうが酒井不二雄というやはり東京の町家をこちらはペン画だが細密に描いた人がいた、その人のことを思い出させるタッチなのだった。また考現学を始めた今和次郎と共通する好奇心がある。作者が東京で一番興味を持ったのはどうやら交番らしい。各地のユニークが交番がかわいいお巡りさん(マンガとしても秀逸)と一緒に紹介されている。しかしそんな作者は捨ててあった自転車を乗り回していて逮捕されてしまったのだった。盗難届けが出されていたらしい。しかし盗難時は日本にいなかったのだった。