すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

屍者の帝国

驚くべき本である。近年読んだ本で匹敵するのは「ピストルズ」だろうか。結局はハードSFなんだろうなあ。ハードSFって昔はあったけど今でもあるんだって思った。19世紀末が舞台のゴシックロマンからジュールベルヌ風冒険活劇、それでいて思弁小説、パロディ、オマージュだらけ。日本SF大賞作家伊藤計劃のプロローグを芥川賞作家円城塔が受けて書き継いだというとても美味しい小説。でもどちらの作家の作品もこれが初めての身としては読み終えるのがやっと(2週間の返却期限は平日30分しか読書できない身には厳しかった)。