すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

これが見納め

「銀河ヒッチハイク・ガイド」のダグラス・アダムスが書いたルポルタージュ。絶滅危惧動物の野生の姿を見に行くというラジオ番組から生まれた本。そもそも「銀河」も同じBBCの番組だった。しかしラジオ?と思う。どうやら動物そのものよりもそんな動物が生息している場所にたどりつけるかどうかという不思議な企画だったようだ。日本のテレビでもよくありますね。タレントが未確認動物を探す旅。結果「銀河」の続編を読んでいるような気になる不条理な状況の連続となった。それにしてもアダムスのユーモアは疲れる。イギリス流なのだろうが読み流すと今のはギャグだったのか事実を書いただけなのかわからなくなる。だから結果的に例えばヨウスコウカワイルカを発見できなくても(絶滅したらしい)それはこの本の場合欠点にはならない。序文をリチャード・ドーキンスが書いている。ちなみに原著は1990年刊、アダムスは2001年に亡くなっている。ちょっとブルース・チャトウィンを思い出した。