すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

読めない遺言書

当たり前だが本の紹介文はいかにこの本が傑作であるか宣伝している。しかし面白かったが私としてはかなり疑問の多い作品だと思った。まあ教師が主人公というところで好きになれなかっただけかもしれないが。面白かったのに残念でした。それにしてもタイトルの遺言状は何を意味しているのだろう。ライオンズ大全のことか。公正証書にした遺言状どちらにしろストーリーを左右するものとも思えない。例えば父の日記に書かれた人々を尋ねるうちに事件に巻き込まれるでよかったのでは。逆に司法書士を全面に出すという展開もあったかもしれない。せっかく司法書士なり小井戸弘美を名乗る女性が魅力的に書かれていながらストーリーの展開上必要だったので出したという感じがした。また生徒にしても美羽花(ひどい名前に思うが)と大洋、片方を丁寧に描いた方がよかったのではないか。