すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

ぼくは上陸している

グールドのエッセイは科学者のそれ。正確であるのと、厳密であること、公平であること、しかし、それを読者に退屈させないで書ける。全体がそうなので特にどことは言えないのだが。ところでこの本のタイトルはグールドの祖父がアメリカに移民として到着したことを記念して購入した本に書いた言葉による。それから100年後の記念日があの9.11となってしまった。それに対してのグールドがとった対応は1人の悪に対し1万人のささやかな善に言及することだった。つまり科学者として感情ではなく人の理性を信じるという選択だったのではないか。