すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

ミドリさんとカラクリ屋敷

第八回開高健ノンフィクション賞次点作品はまさに著者のデビュー作。高校時代に偶然見つけた近所の不思議な家に通い家主のルーツまで追った記録。魅力的な家主のキャラクターそして不思議な家に秘められた100年の歴史。家主は97歳のミドリさん。まるで民族が違うような思考回路を持つミドリさんだが案外、この世代には同じような人がいそうな気がする。そう思うのはまさに私の両親の世代だから。そうは言っても北関東と湘南がルーツの我が家とはスケールが違う。ヒントは新潟と北海道。新潟といえば豪農の館。私も北方文化博物館という豪農の館を訪れたことがある。そのなんでもありの収集には驚いた。そして北海道に日本離れしたスケールと風土。だが普請道楽が一般的だったのも確か。最近読んだ「世間遺産放浪記」にその一部が記録されている