すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

英国一家、日本を食べる

とても楽しい本だ。よく売れてるらしく刊行3ヶ月で6刷になっている。内容は日本の食文化なのだが日本人でもなかなか行けない場所を3ヶ月の取材旅行で精力的に回っている。しかも一家4人での観光を兼ねて。つくづくイギリス人というのは旅行が上手というか旅行記を書くのがうまいと思う。日本人ではなかなかこういうバランスのいい旅行や旅行記を書くことが出来ないのではないか。
取材対象もファーストフードであるラーメン、たこ焼きから紹介者がないと行けない限定一組の客にしか受けない高級日本料理店まで、おまけに酒蔵、味噌蔵から「ビストロSMAP」の撮影現場まで行ってしまう。おそるべし。
著者は肩書によるとトラベルおよびフードジャーナリストでフランスの料理学校や高級レストランでの勤務体験まである。まさに本書を書くのにうってつけの人物なのだ。
北海道から沖縄までも取材し、流しそうめんまで体験しているのだが、残る疑問は本当に著者は日本の食文化にはまったのかである。読んだ限りではどこまで社交辞令なのかわからなかった。いわばプロが書いた取材の限界である。