すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

「つながり」の進化生物学

「言葉はなぜ生まれたのか」の岡ノ谷一夫が高校生を相手に4日間の講義を行った記録。当然ながら内容は似ている。違いは語り口。「言葉は」絵本のようないわばイメージで説明する、ものだったが今回は話し言葉で解説していくスタイル。どちらにしろ学術書の形式ではない。そこがいい面と悪い面があるだろう。なんとなくわかったような気にさせるところがいいところ。でもごまかされているような気にさせるところが悪いところか。なにしろ「心」とか「感情」とかいうなかなか難しいものが相手だからしかたがないのだが。まあサブタイトルの「はじまりは、歌だった」というのは本当だろうと思う。歌→詩→小説というのはなにも文学の起源の説明だけではないだろう。歌→独白→会話や歌→感情→思想だってなりたつように思えた。