すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

コンニャク屋漂流記

著者、星野博美の実家は東京五反田の町工場である。しかし祖父の出身は千葉県外房の漁師の家でその屋号が「コンニャク屋」だというのだ。ちなみにその一族は和歌山の出だということでルーツ探しに行くのだが外房という言い方が通じないのに東京出身の私は驚いた。おそらく東京東部の小中学校の臨海学校は皆かっては内房にあったのではないか。今や内房で海水浴というと驚かれるだろうが。祖父が残した手記を手がかりに、五反田から千葉・御宿、そして和歌山へ、ルーツ探しの珍道中が始まります。笑いと涙のなかに、家族や血族の意味を静かに問い直す作品です。