すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

世界が認めたニッポンの居眠り

タイトルと内容が合わない。日本人の特殊性(大人がマンガを読むとか)についての本を外国人が持ち上げた本だと思って読むと大間違い。世界の睡眠文化史とでも云おうか。それもかなり自然科学(この場合は医学)的な書き方で著者がオーストリア人つまりドイツ語圏の人だとこういう書き方になってしまうのかと驚いた。フランス人だったら全然違うアプローチだったのではイギリス人だったらもっと面白くなったのではと思ってしまう。「 なぜ日本人は電車の中で居眠りし、降車駅で突然ニョキっと起きるのか?」との紹介文でそこが私も知りたかった点で、確かにその点もちゃんと書いている、しかし、ちがうだ。例えば地下鉄だとより居眠りしてしまうとか、居眠りしている人たちの生態学とかそっちを突っ込んで欲しかった。実は「ケンブリッジ大学の文化人類学者」で博士号取得は「ウィーン大学日本学研究所」だそうなのだが。博士論文が本書の内容と近いと思われる。だから妙に学術的なのだろう。