すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

流星ひとつ

藤圭子のアルバムを聞きながら書いている。本書は沢木耕太郎が藤圭子に「インタヴュー」(というタイトルで出版するつもりでいた)した、すべて会話という作品。これが凄い。こんなこと答えていいのかというほどの内容。沢木耕太郎は初期の作品ぐらいしか読んでいなかったが「一瞬の夏」を思い出してしまったが実はこの2作品は同時に書いていたという。しかしインタヴューが行われた1979年は引退という微妙な時期だったため1冊を製本して藤圭子に送って刊行しなかったという曰くつきの本。藤圭子の自死を受け28歳の藤圭子を知ってほしいと33年後に刊行されたのだった。