すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

藤森照信×山口晃日本建築集中講義

3ヶ月で4版とは驚いた。やはり著者が人気者だからか。藤森照信は最近読んだ記憶がないが動向は知っているつもりだ。山口晃は「ヘンな日本美術史」を読んだばかりだ。内容だがとても緩い。各地の名建築?の訪問記なのだが同行の編集者や訪問先のガイドをあげつらうのがお約束みたいでいいのかなあと思ってしまう。いろいろな点で著者のお人柄で救われているのであった。
それにしてもタイトルは日本建築通史のようだがそんなのは最初だけ。法隆寺がスタート、なにしろ日本最古かつ世界最古の木造建築である。しかし2回めからは日吉大社、旧岩崎家住宅、投入堂、聴竹居、待庵、修学院離宮、旧閑谷学校、箱木千年家、角屋、松本城、三渓園、西本願寺とどういう基準で選んだんだろうと思うランナップである。
だけどいい本だ。なにより楽しい。例えば東海林さだおの食エッセイのように。
考えてみれば二人とも日本建築通史は似合わない。しかし建築家と画家である。素人ではない。みうらじゅんとは違う。ちゃんと見るべきところは見ていると思わせてくれる。
例えば三渓園、テーマパークかよく言って明治村の先祖だと思っていたが実は凄いところだったんだなあと思った。子どもの頃に行ったきりだから今度行ってみようと思った。