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日本ロボット戦争記1939‐1945

1993年の「日本ロボット創世記」の続編(とは言ってもこのときには予定していなかったそうだ)「戦争記」は1939から45年の約7年間というわずかな時期を対象としているのだが著者のロボットに関するものならなんでもという姿勢ゆえ大判で約450pという堂々たる作品である。さて時期が時期だけに欧米の兵器への応用、それに対する日本の貧乏たらしさ。そもそも特攻兵器というのは反ロボットなのだが発想すること自体愚かである。また日本政府の戦争に対しての無責任体質は驚くべきものがある。アメリカの昨今の侵略国家体質が確信犯なのだとしたら日本のそれはもしかしたら庶民が作り上げた幻想にひきずられたのかもしれない、なにしろ小さな国でせせこましく長年暮らしてきた民族が一時世界制覇の夢を描いたのだから(豊臣秀吉の朝鮮侵略は中国まで攻め込むつもりだったそうだから初めてのことではないが)。蛇足ながらアメリカ人のピューリタン体質が世界制覇の原動力という説もある。救いは日本には手塚治虫がいたことかもしれない。戦後編の手塚や横山光輝そしてガンダムまで続く輝ける日本のロボットマンガ(と本物のロボット技術)に期待したい。