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自然に学ぶ粋なテクノロジー なぜカタツムリの殻は汚れないのか (DOJIN選書22)

タイトルからバイオテクノロジー関係の本かと思ったらそれはそうなのだがむしろ環境対策の思想書と呼ぶべき内容だった。名付けてネイチャーテクノロジーという。人間という存在自体が環境に対する負荷だとしてなるたけ自然の持つ持続可能な仕組みを取り入れようという本である。そして具体例が江戸時代というわけで「粋」なのだがこれは成長をあきらめ楽しく生きようよということで西洋の思想でいえば停滞そのものなのであり賛否の分かれるところではないかと思う。だが化石エネルギー依存は限界が見える以上それしかないとは思う。クールジャパンの時代なのだろう。個々のテクノロジーがこの考えとどう結びつくのかがやや不明であるが。例えばどんな表面にもくっつくヤモリの足、ハンマーで叩いても割れないアワビの殻・・・どんな未来が我々に残されているのだろうか。