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爆笑問題のニッポンの教養 検索エンジンは脳の夢を見る 連想情報学 (爆笑問題のニッポンの教養 29)

「爆笑問題のニッポンの教養」の1冊。不思議な本である。企画は面白い。爆笑問題の二人が最先端の研究者の仕事場を訪問して話を聞くというNHKのテレビ番組1回分で1冊の本にしている。まずは番組が面白くない。本来面白いはずの企画なのに面白くないのはNHKのせいというよりテレビがこういうものに向いていないのだと思う。対談はOK、プロジェクトXみたいなのもいい。しかし学問を話とわずかなモノだけで紹介するのは無理がある。そして本にしたことにより余計面白くなくなっている。漫才を本にして面白い例はない。さて内容だが検索がテーマである。具体的には本の検索といっていい。連想検索という技術、新書マップ、JIMBOU、想-IMAGINEというサイトの紹介である。さてどういうものか簡単に説明できない。タイトル等がわからずとも思いついた語句の連なりから本を捜しましょうということなのだがキーワード検索との違いは最初に入力したわずかな語句からヒットした本の内容から関連した語句を派生させどんどん検索精度を高めようということと思う。だがはっきり言ってまだるっこしい。本を捜すので一番いいのは自分のレイアウトした本棚である。次は書店の本棚。しかしこの二つは要するにレイアウトした人の能力で決まってしまう。そうでない方法が図書館の採用している分類表を利用したレイアウトである。だが実はこれって逆に普通の感覚とは異なる場所に本が置かれる原因となる。そこで連想検索ということかと思う。つまり感覚で探してそれに合った内容の本にたどり着けるというわけである。さて最初に書いたこの本が面白くないということと連想検索が面白くないというのは似ていると思う。つまり企画はいいのである。だが慣れない利用者がこの検索を試みると時間ばかり掛かってちっとも欲しい結果が得られないということにならないだろうか。自由度の高いシステムは冗長になる。それよりうまくナビゲートできる直線的なシステムの方がいい場合もあるのではないだろうか。では連想検索的な手法は使えないかといえばそんなこともないだろう。ヒントがこの本にも書かれている。バーチャルな本棚である。検索結果を背表紙の写真で表示してはどうだろうか。それぞれの背表紙は本棚にあるように並べる。そして本棚から取り出すように個々の本の背表紙をクリックでき表紙や奥付、目次、まえがき、あとがき等を見れるようにして語句を選択してそこからも検索できるようにすればいいのではないだろうか。