すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

ハチはなぜ大量死したのか

CCD(蜂群崩壊症候群)の本。初めて聞く人もいるだろうし新聞記事にもなっているのでご存知の方もいるだろう。簡単に言えばミツバチが突然いなくなってしまう現象なのだが原因ははっきりしていない。この本も特に原因を特定できたという内容ではない。だがもっと大事な話なのである。まずはミツバチがいなくなると蜂蜜がなくなるより植物が受粉できなくなってしまう。具体的にはアーモンドができなくなる。たいしたことではないと思うなかれ。世の中から花が消えるかもしれないという話なのだ。そしてミツバチが消えるというのは私流に言うと人間もあぶないということではないだろうか。というのはミツバチというのは社会性昆虫であり極度に合理的な社会的分業を営んでいて構成する階層を欠けば全滅するシステムなのだ。そしてアメリカの養蜂、果樹園芸(その代表例がアーモンドなのだ)も合理化の追求により疲弊が進んでしまったのだった。だからある部分を欠くと全てが崩壊してしまうようになってしまった。サブプライムや日本の貧困もそうだが合理性の追求が世界経済危機や日本の社会崩壊(少子化や年金やホームレスみな影響している)を引き起こしてしまった。CCDの原因も不明だが我々はミツバチにとってずいぶんなことをしてしまったようだ。かってに働いて人間に多大な恩恵を与えてくれていたことをいいことに。まるで派遣労働者のように利用してしまった。そのツケが回ってきてしまったのだ。