すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

阿修羅のジュエリー (よりみちパン!セ シリーズ44)

なんと児童書(とは言ってもこの本は評論社の「よりみちパンセ」という過激なシリーズの1冊だが)。しかも女の子向け。阿修羅展に合わせてジュエリーやアクセサリーの歴史を紹介する内容。私は荘厳と呼ばれる仏像を飾っているもの、結局はアクセサリーですがを知りたくて読んだ。阿修羅は「金色の胸飾り」に「花柄の巻きスカート」をはじめ、1300年前の国際的ファッションをまとうという。そこからシルクロードを西に進みというより戻りペルシャ辺りがいわばこれらのアクセサリーの元祖とみる。そしてここからが凄いところなのだが逆にヨーロッパの美術に東洋の影響を見る例としてルネサンスの女性肖像画、近代名画のサロメ等を紹介する。中でもモロー(好きな画家だ)の描くサロメは仏像そのものとの評価には納得。さらには根付から携帯ストラップまで話しが進むのだがこれも納得。実は日本人はアクセサリー好きでしかもセンスがよさそう。思えば鶴岡真弓はケルト文化研究で有名になったわけだがこれはいわば東から西に移動した文化で最果てはイギリスだった。逆に辿れば日本があるわけでようやく作者が日本美術家になってしまったのかがわかった気がしたのだった。