すべての好奇心をレビューする――「ホンスミ!」

「幽霊屋敷」の文化史 (講談社現代新書)

一言でいってしまえばホーンテッド・マンションのガイドブックなのだがそこはそれこの優秀な若手であろう著者は東京ディズニーランドの一施設にからめてゴシック観の変遷と建築から光学まで視覚に訴える文化と技術の歴史を教えてくれた。本の造りの点でも図解もいいが文字資料の引用はわざわざ別ページに古い本のページをそのまま掲載したような見せ方をしていて効果的だった。これはゴシック等の本書のテーマに合っているからだが他の本でも使える場合もあると思う。美術、歴史、文学のジャンルを跨いだ本を読む機会が最近、多いがこれからもこういうタイプの本は面白いと思う。