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アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ

オーパーツの話しかと思ったらちゃんとした技術史の本であった。100年前ギリシアの沈没船から金属の歯車で構成された機器が発見された。紀元前に制作されたそれは機械式の置き時計のようだった。謎はX線、X線断層写真、CT断層写真というように技術の進歩に応じて少しずつ解明されていった。決して宇宙人が作ったものではなく当時の科学の進歩からありえるものだったのである。だが中世にこれらの技術は忘れられた。イスラム世界にかろうじて残った技術はヨーロッパ近代を準備したが。さてアンティキテラとはなんだったのだろう。太陽、月、惑星の運行を示す天文時計というのがその答えである。ある意味、不思議のことはなにもない。だが紀元前の技術はやはり驚異であることに変わりはない。